現状・相談のきっかけ
2023年から自社オリジナルブランドヘッドホンの販売を開始しましたが、当初思い描いていたようには売れず伸び悩んでいました。一度に仕入れる最小ロット数が大きいため在庫過大となっており資金不足の不安がありました。現状を打破したいと考えていたところ、知人からよろず支援拠点の紹介を受け相談に至りました。
課題内容
経理処理は税理士に一任している状況で記帳代行も一年に一回の状況でした。このような状況では日々の経営状況を把握することは難しく、迅速な経営判断ができないためリアルタイムでの経営状況の見える化を課題に設定しました。
また、ヘッドホンの売上が伸び悩んでいる状況については、自身の音楽家・プロDJとしてのブランド価値が確立されていない状況であると分析しました。音楽活動を通して自身のブランド価値を高め、自身へのファンを獲得することも課題に設定し、取り組むこととしました。
支援内容
予実管理の実施と音楽関連事業の再開
EC販売に関して、仕入れ価格、ECサイト手数料、広告費、その他管理費等を考慮した収益計画を立てることを提案しました。その中で変動費と固定費の考え方を伝え、必要な利益を得るための売上高を把握してもらいながら年間の収益計画を立案しました。また、自身のブランド価値向上の課題に対しては、近年縮小していた音楽活動やスクール事業に力を入れることを提案しました。
ポイント
相談者の話をじっくりと聞き、今できることを一緒に考えることで不安を取り除き、前向きになってもらうことを意識しました。また、スクール事業の取り組みではチラシやSNSを活用した発信や体験イベントの開催により、すぐには売上にはならなくとも次に繋がる「種まき活動」も意識しました。
成果・今後の展望
音楽関連事業に注力することで同事業の売上比率を高める計画です。また、それらの活動を自ら発信することで自身のブランド価値を高め、オリジナルブランドヘッドホン事業との相乗効果も狙います。また、クラウド会計を活用した経営状況の見える化により、常に一歩先を見据えた戦略をたてられる体質を構築していくことを目指します。
相談者の声
面談を通して、なんとなく自分がこういうことで悩んでいたのかと改めて認識できました。また、ある程度アウトプットできたことで、少しモヤが晴れたような気がしました。今できることを一個一個確実にこなして積み上げていきたいと思います。

