現状・相談のきっかけ
10年ほど前から代表者は多くの児童と一緒にリトミックを通じて音楽と笑顔の時間を共有しているなかで、集団になじめない、探索的行動が目立つ、言葉の獲得が遅れるなど多様な課題に直面するケースに触れ、従来の教室ではサポートが不足していることを痛感しました。自身で児童発達支援施設を開設することで音楽療法により子供が自分のペースで成長できる環境を提供したいと相談に至りました。
課題内容
児童発達支援施設の開設には行政の指定が必要で、事業化には行政の指定申請スケジュールに合わせなければならず、事業計画書提出と開設に必要な条件となる施設の体制整備が課題でした。また、収益性の観点でも0歳~6歳の未就学児のみが児童発達支援事業の対象となるため、対象利用者の幅を広げて継続的に利用してもらえる付加価値の高い複数事業の実施もポイントでした。
支援内容
事業実現のための計画策定と経営維持のための収益力向上を支援
まず、横浜市での児童発達支援施設の開設条件を確認し、法人化手続き対応について助言しました。施設の指定には人員、設備、運営基準を満たす必要があり、その書類整備と資金調達を確保できる創業計画の策定支援を進めました。また、人材育成や販促に活用できる補助金・助成金を整理し資金繰り強化を図りました。さらに、開設当初の知名度向上に向けて、地域でまだ馴染みのない音楽療法を活用した施設特徴の明確化とHP等への訴求を促しました。事業継続に向けて収益性を高める工夫が必要だったことから、当該事業外で相乗効果を発揮できるサービスの検証と選定を支援し、利用者向けの個別音楽レッスンの実施や令和7年4月からは放課後等デイサービス開業の準備計画策定に着手しました。
ポイント
代表者は正社員を雇用して組織運営を実施することが初めてのため、わからないことはそのままにせず相談して解決していけるように信頼関係を構築することに努めました。また、当社独自の専門プログラムの価値を伝えることを徹底訴求し、利用者の固定客化による継続的な関係強化を促進することで、利用頻度向上を目指しました。
成果・今後の展望
予定通りに行政の指定を受けて施設を開設し利用者ニーズに応えて順調に利用者を獲得できました。2年目には1日利用者平均9.9人の受入れまで拡大し、前年比で大きく売上増加を実現できました。収益改善に向けて18歳まで受入れ可能とできる放課後デイサービス事業の実施整備ができ、代表も児童指導員資格を取得して、2拠点目の開所も視野に入れて経営拡大を目指しています。
相談者の声
代表になったばかりで道筋が見えない中、支援を受けながら一緒に考えることでビジネスの形を客観視でき、事業計画策定と資金調達をスムーズに実現できました。ゼロからの施設開設で不安ななか、課題の解決方法やネットワーク構築等の助言をいただけて大変心強かったです。今後も挑戦を続けてまいりますので継続して支援をお願いしたいです。

