現状・相談のきっかけ
2011年にトルコランプと出会い、その魅力に魅了された代表者はトルコランプを製作する研修等を受け、トルコランプの手作り体験教室の開業準備をしてきました。平塚市でトルコランプの手作り体験教室を開業することを決めましたが、いざ、事業を始めるとなると何をどのように検討してよいか、どのように進めればよいかが判らなかったので、平塚市役所での出張相談に来訪されたのが支援のきっかけでした。
課題内容
事業計画を作成することを勧め、まずは、どのような費用が発生するかをイメージするところから検討していきました。店舗を構えた場合にどの程度の販売を確保していかなければならないか等を見える化していきました。
検討を進める中で、トルコランプも手作り体験にどの程度の方が興味を示すのかが不明な状況で、収益の見通しが厳しいことから、最初から店舗を構えて事を進めることはリスクが大きいということが見えてきました。
支援内容
地域活動との連携によるスモールスタートの実現
平塚市の中心市街地活性化事業として、2018年に創設された「平塚まちなか活性化隊(まち活)」が管理・運営するシェアスペース「まちなかベースきちきち」に定期的に出展することで開業の初期コストを抑えて事業をスタートしました。
ここで半年ほど活動を続けることで、トルコランプの手作り教室の運営のノウハウと一定数の顧客が確保できることを確認することができました。また、「神奈川新聞ビジネスウェーブ」への掲載等、事業周知の支援も行いました。
「まちなかベースきちきち」に出展を続けながら店舗を探していたところ、平塚市中心市街地活性化事業に該当する空き店舗が見つかりました。これにより家賃補助を受けて事業をスタートすることができました。
ポイント
トルコランプ手作り体験に興味をもつ方が一定数存在することが確認でき、店舗運営を含めても売上を確保できる見通しを立てることができました。また、平塚市の家賃補助を受けることができ、目標としていたスモールスタートを実現することができました。
成果・今後の展望
店舗オープンに際しては、店舗の工事や広告の相談、業務に使用するハンコの手作りまで、多くのまち活メンバーの協力を得ることができました。開業当初は家賃補助を受けても採算が厳しい状況でしたが、着実にトルコランプのファンを掴むことで現在は家賃補助が無くても収益が確保できる状況になっています。
何度も教室に訪れるお客様も増えてきており、着実に事業活動を進めておられます。
相談者の声
初めてのことで不明な点も多かったですが、事業を行うことの難しさも助言いただきながら、色々と相談することで考えがまとめることができました。「まちなかベースきちきち」を紹介いただいたことで、多くの仲間に出会うこともできました。
トルコランプの魅力、トルコランプを手作りすることの楽しさを伝えていきたいと思います。

