現状・相談のきっかけ
代表の荒木氏との出会いは、2024年5月。補助金活用の相談に当拠点へ来訪されたのがきっかけでした。荒木氏は、難易度の高い補助金を独力で採択させた実績があるため、補助金関連でのご支援は限定的でしたが、その後、メールや面談を行うなかで定期的に支援を実施する運びとなりました。
課題内容
2018年に父親の事業を受け継いだ荒木氏は、それまで限定していた販路を拡大するために展示会への出展を積極的に行うことで、数十社の取引先を開拓していました。 しかし、当社がさらに成長していくためには、現状に満足せず、さらに販路を開拓していく必要があることから、バーリング加工配管接手をさらに普及させ、当社の成長と業界の発展に貢献するという方向性を明確にしました。
支援内容
ターゲットの明確化と顧客のベネフィットを訴求した市場浸透戦略
当社はバーリング加工配管接手のパイオニアとして、業界で一定の知名度はあるものの、その技術的優位性を認知していない潜在顧客は、まだまだ多く存在すると想定しました。バーリング加工配管接手のニーズや親和性の高い業界や、その業界内の具体的なターゲット顧客を明確にしてアプローチすることにしました。
限られた商談時間の中で、加工技術を理解してもらうために、サンプル品や導入後の顧客のベネフィットを見える化することで、顧客が採用しやすい商談環境の整備を図りました。
ポイント
荒木氏はサラリーマンとしての経験が豊富で、定めたターゲットへ効果的に刺さる提案方法の考案を荒木氏自身で行えることから、荒木氏が納得感を持って実行できるようにサポートすることを意識しました。
成果・今後の展望
バーリング加工技術による配管接手の品質向上や現場作業の効率性を可視化し、ターゲットに対して積極的に提案を行う戦略は着実に効果が現れ、2025年12月期は、大きく飛躍した前期に続き、プラス成長を見込んでいます。
今後は、業界横断的に活動することを目指しており、海外展開も視野に入れています。
相談者の声
日々、自社の工場運営や営業活動に専念していると、どうしても視野が狭くなりがちです。そのような中で、神奈川県よろず支援拠点のように第三者の視点で、当社の経営や営業などについて客観的にアドバイスをいただけるのは、とても有意義でありがたい限りです。今後も積極的に活用し、さらに成長を続けていきたいと考えています。


