現状・相談のきっかけ
三浦半島の生産者はキャベツ、白菜、大根等の野菜を「少品種大量栽培」で生産を行っていることが多く、販路もJA出荷に頼っていることが多いのに対して、当社は「多品種少量栽培」を基本とし「飲食店・スーパー・食品加工業」向けの出荷を行っています。東京・横浜・川崎等の事業者からも様々な問合せを貰うことが多く、ここ数年はこうした独自の取組みで順調に業績拡大を図っており、大手百貨店からも通信販売の依頼を受けています。

課題内容
これまでの取引先である「飲食店・食品加工業」のお客様から、当社の新鮮野菜を使った「トマトピューレや野菜ジュレ」等の加工依頼があり、一部の加工品については既に外部委託で生産を行っていましたが、社内の人手が無いために本格的な6次化の取り組みには躊躇していました。しかし、現在取り組んでいる加工食品以外にも多数の加工依頼が舞い込むようになってきていることから、本格的な6次化に取り組む必要がありました。具体的に「野菜テイストのアイスクリーム」や「本格的野菜スープ・野菜チップス」「野菜スウィーツ」「野菜パウンドケーキ」などの開発に着手することが目標でした。
支援内容
新たな6次化取り組みに向けた外注先開拓とブランド力向上
現在付き合っている食品加工会社も信頼がおける企業でしたが、今後6次化のアイテムが拡大してきた時に、それらの商品開発作業にタイムリーに対応するためには、現行の食品加工会社以外にも何社か候補企業を準備しておく必要があることをアドバイスし、準備を進めることになりました。また、今後6次化のアイテムが拡大してきた時にそれら加工食品のレシピ管理や材料管理を統一的に管理する必要があることに加え、商品イメージも商品毎にバラバラに管理するのではなく統一的に商品イメージ管理を行う必要があることをアドバイスしました。
そこで、今後開発を予定している「加工食品ジャンル」を予め洗い出し、それら加工分野毎に評判の良い加工業者をリストアップし、ヒアリングを行いながら加工業者の絞り込みを行うことになりました。また、商品イメージ管理については、まずはネーミングを決定し、ロゴ化すると共に商標登録調査を進めました。
ポイント
当社は既に青木氏ご家族に加えて、大手流通業でマーチャンダイジングを担当していた其田氏が専務で入っていたため、この部分のマーケティング戦略構築については其田専務を中心に細部の検討を進めました。更に、6次産業化の取り組み知識を身に付けて頂くために神奈川県中小企業診断協会が主催する「6次産業化プロデューサー養成講座」の受講をすすめ、今後機会を見つけて受講する予定となっています。
成果・今後の展望
神奈川県よろず支援拠点で継続的に支援を行っている間で、コロナ禍で世の中の企業が売上低迷で苦労している中、対前年比(令和2年⇒令和3年)150%の売上実績を達成、と着実に売上が拡大しています。また、「三浦(旬)野菜」の商標登録申請も無事に認定されました。 
相談者の声
これまでは「6次化」の取り組みを行っても、あまり「自社ブランド」に拘っていませんでした。今回の取り組みで「自社ブランド」を持つことの重要性が良く判りました。また、商標登録も認定されたので、今後はこの商標を色々な商品に付けて自社ブランドであることを対外的に積極的にアピールしたいと考えています。次期「野菜テイストアイスクリーム」にもこの商標を使う予定です。

