Case Study 事例

2023.03.14事例

【ブランディング支援】6次化のための養成講座提案と「三浦(旬)野菜」のロゴ制作と商標登録

青木農園は季節毎の旬を大切に「多品種少量生産」をモットーとして、野菜等の生産品の直接仕入を希望する「飲食店・スーパー・食品加工」等の業者様に対し直接販売を行っています。日本で余り生産されていない海外野菜や生産が難しい野菜のリクエストに応えると共に、オーダー生産にも対応しています。三浦半島は通年の野菜生産が可能で、お客様の幅広いリクエストにも対応でき、有名レストランや百貨店のバイヤー様との取引実績もある農園です。さらなる飛躍を求め取り組みを進めています。

青木農園の現状

三浦半島の生産者はキャベツ、白菜、大根等の野菜を「少品種大量栽培」で生産を行っていることが多く、販路もJA出荷に頼っていることが多いのに対して、当社は前述の通り「多品種少量栽培」を基本とし「飲食店・スーパー・食品加工業」向けの出荷を行っており、東京・横浜・川崎等の事業者からも様々な問合せを貰うことが多く、ここ数年はこうした独自の取組みで順調に業績拡大を図っており、大手百貨店からも通信販売の依頼を受けている。 今後の事業拡大に向けた具体的な課題

これまでの取引先である「飲食店・食品加工業」のお客様からは当社の新鮮野菜を使った「トマトピューレや野菜ジュレ」等の加工依頼があって、一部の加工品については既に外部委託で生産を行っているものの、社内の人手が無いために本格的な6次化の取り組みには躊躇している所であった。しかし、最近では現在取り組んでいる加工食品以外にも多数の加工依頼が舞い込むようになってきているので、そろそろ本格的な6次化の取り組みを考え始めている所である。具体的に「野菜テイストのアイスクリーム」や「本格的野菜スープ・野菜チップス」「野菜スウィーツ」「野菜パウンドケーキ」等々を開発予定である。 新たな6次化取り組みに向けた外注先開拓とブランド力向上

現在付き合っている食品加工会社もしっかりした会社であり、信頼がおける会社ではあるが、今後6次化のアイテムが拡大してきた時にはそれらの商品開発作業にタイムリーに対応するためには、現行の食品加工会社以外にも何社か候補企業を準備しておく必要があることをアドバイスし、その辺りの準備も進めることになった。また、今後6次化のアイテムが拡大してきた時にそれら加工食品のレシピ管理や材料管理を統一的に管理する必要があることに加え、商品イメージも商品毎にバラバラに管理するのではなく統一的に商品イメージ管理を行う必要があることをアドバイスし、その辺りについても準備も進めることとした。具体的には、今後開発を予定している「加工食品ジャンル」を予め洗い出し、それら加工分野毎に評判の良い加工業者をリストアップしヒアリングを行いながら加工業者の絞り込みを行うことになった。  また、商品イメージ管理については、まずはネーミングを決定し、そのネーミングで商標登録を行う必要があることをアドバイスし、その準備を進めることになったが、ネーミングについては既に「三浦(旬)野菜」をベースに考えたいということなので、それをロゴ化すると共に商標登録調査を行なった。

支援のポイントと気を付けたこと

(株) 青木農園には既に青木氏ご家族に加えて、大手流通業でマーチャンダイジングを担当していた其田氏が専務で入っていたので、この部分のマーケティング戦略構築については其田専務を中心に細部の検討を行った。ついては更に6次産業化の取り組み知識を身に付けて頂くために神奈川県中小企業診断協会が主催する「6次産業化プロデューサー養成講座」の受講をアドバイスし、今後機会を見つけて受講する予定となっている。

コロナ禍の中、売上アップを達成し「三浦(旬)野菜」の商標登録申請も無事に認定

神奈川県よろず支援拠点で継続的に支援を行っている間で、コロナ禍で世の中の企業が売上低迷で苦労している中、対前年比(令和2年 ⇒ 令和3年)150%の売上実績を達成、と着実に売上拡大を図っている。また、「三浦(旬)野菜」の商標登録申請も無事に認定された。 相談者様の声

これまでは「6次化」の取り組みを行っても、余り「自社ブランド」に拘っていませんでした。今回の取り組みで「自社ブランド」を持つことの重要性が良く判りました。また、商標登録も認定されたので、今後はこの商標を色々な商品に付けて自社ブランドであることを対外的に積極的にアピールしたいと考えています。次期「野菜テイストアイスクリーム」にもこの商標を使う予定です。

支援先企業名 株式会社青木農園
支援先企業URL https://aokinouen.com/